ゴールは偶然の産物ではない~FCバルセロナ流世界最強マネジメント~フェラン・ソリアーノ (著), グリーン裕美 (翻訳)
このオフに読んだサッカー本の中では、一番読み応えがあった本。
今でこそ世界最強と呼ばれるバルセロナだが、
ほんの10年前にはタイトルからも遠ざかり
借金まみれの経営という暗黒時代があった。
そこから財政面で如何に立て直したかを、
当時の経営メンバーが分析し解説している。
なのでサッカー本として読むこともできるし、
ビジネス本としても読むこともできる。
三省堂御茶ノ水本店ではサッカーコーナーに積まれていたが、
銀座の教文館ではビジネス書のコーナーに平積みになっていた。
クラブのマーケッティングやブランディングに関して、このような記述があった。
「ビッククラブ(注:ここではバルセロナやレアルマドリッド、マンチェスターユナイテッドや
リバプールなどを指している)が存在しない国の子供達、
例えばシンガポールに住む子供がサッカーのユニフォームを買う時に、
どのビッククラブのユニフォームを買うのかが、大事なのだ」
サッカーが世界中で愛されているスポーツであるからこそ、
サッカービジネスは世界中が市場ということができる。
クラブはそれぞれ本拠地とする都市があるけれど、
収入を増やしレベルの高い選手を獲得しクラブの市場価値を高めていくためには、
本拠地以外から如何にお金をかき集めてくるかが鍵になる。
つまりビッククラブ運営のためには、クラブを愛していなくても
ユニフォームを買ってくれる不特定多数のファン層を開拓していかなくてはならない。
その開拓のターゲットとなっているのがアジアでありアメリカである。
そういうマーケティング的な戦略の必要性から
・シーズン前のツアーで各国を回る
・クラブの名前を冠したサッカースクールをその国に開校する
・同じ名前のクラブをその国に設立する
という施策を各ビッククラブはとっている。(とろうとしている)
・・・こんな内容を読みながら、「東京は大丈夫か?」と考えるようになった。
近所でボールを蹴っている子供を見ていても、
海外のクラブのシャツを着ている子供が大半で、
青赤のシャツを着ている子供はそれ程いない。
ドロンパさん尻尾ストラップをしている同志を見かけるとニヤリとするが、
それもこの広い東京で少数の仲間と思わぬ邂逅!というニヤリだ。
何か手を打たないと東京が青赤に染まる前に、
別の色、しかもそれは赤黒とか緑とか水色ではなく海外のクラブの色、
に染まりそうな焦りを感じ始めた。
正直いままでは面倒くささもあいまって、
サッカーに無関心な知り合いを味スタに誘うということはしていなかった。
しかし今年は心を入れ替えて、
とりあえず声だけでもかけてみる!と言うことからはじめてみよう。









